クリスマスは、三、 四世紀ごろ、ローマで始まったと言われています。当時、ローマでは12月25日に冬至( とうじ) の祭りが盛大に行われ、またゲルマン人の間でも「ユール」という祭りがありました。
ローマ帝国は、他民族を統治するための手段として、異教の慣習と国教を一体化させ、この日をイエス・キリストの誕生日として定着させたと言われています。
新約聖書には、乙女マリヤからイエス・キリストが誕生したことが書かれていますが、その日がいつかは記されていません。
また、イエス・キリストが復活された直後のクリスチャンは、12月25日にクリスマスを祝う習慣などはありませんでした。
では、イエス・キリストの誕生は、私たち人間にとってどのような意味があるのでしょうか。遠い外国での昔の出来事が、現代の日本に生きる私たちにどんな関係があるのでしょうか。クリスマスの機会に、聖書に記された神様の愛と救いを、ぜひ知ってください。

キリスト誕生の目的
紀元前四年頃、主イエスは、イスラエルのベツレヘムにあった馬小屋でお生まれになられました。預言者イザヤは、それに先立つ700年前に、主イエスを預言してこのように語りました。
ひとりのみどりごが、私たちのために生まれる。ひとりの男の子が、私たちに与えられる。主権はその肩にあり、その名は「不思議な助言者、力ある神、永遠の父、平和の君」と呼ばれる。(イザヤ書 9章6節)
イエス・キリストは、なぜお生まれになったのでしょうか。しかも、預言の通りにです。そこには、神様の人類に対する何か深いご計画が存在するにちがいありません。
新約聖書には、主イエスのこのような言葉が記されています。
人の子( イエス・キリスト)が来たのも、仕えられるためではなく、かえって仕えるためであり、また、多くの人のための、贖いの代価として、自分のいのちを与えるためなのです。(マルコの福音書 10章15節)
イエス・キリストの誕生の目的は、人類を救うために、ご自身のいのちを犠牲にして死ぬことであったのです。世界の歴史の中で、このような愛と救いを与えた人物が誰か他にいたでしょうか。
人間はみな、自分自身のことを求めるだけで、他人を救うために、自らのいのちを与えるほどの愛は持っていません。
人間の罪
主イエスは、群衆をご覧になって、羊飼いのいない羊のように弱り果てて倒れている彼らを、かわいそうに思われました。それから2000年を経た現在は、当時と比べて便利な世の中になったかもしれません。しかし、人々の心の状態は何ら変わっていません。むしろ、私たちを取り巻く環境は悪くなる一方です。
科学技術の発展は地球を一瞬にして破壊する核兵器を生み出し、人間の欲望追求の結果は、自然環境を破壊の瀬戸際に追いつめてしまいました。家庭内暴力は、家族のきずなを寸断し、学校からは信頼と秩序が失われてしまいました。
人間はなぜ、ここまで愚かな者となってしまったのでしょうか。
すべての人が迷い出て、みな、ともに無益な者となった。(ローマ3章12節)
彼らの目の前には、神に対する恐れがない。(ローマ3章18節)
聖書の御言葉はこう分析しています。私たち人間は神様によって造られ、神様を信じて生きるべき存在なのです。
しかし、人間は自らの欲望を神とし、まことの神様を無視し、逆らっているのです。これが罪です。罪の恐ろしさは、すべての人々がそれを心に宿していることです。そして、その事実をだれも気づいていないのです。
罪の裁きがあります
さらに、罪のもたらす最大の悲劇は、罪の刑罰にあります。
人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている(へブル人への手紙 9章27節)
人は誰でも死ぬものです。多くの人々が考えているように、死は無になることではありません。死は、肉体と霊魂が分離することであり、肉体は朽ち果て、霊魂が死後にも存在し続けることを言うのです。
天国と地獄の二つの永遠が、人間の死後の世界です。罪は地獄で裁かれます。欲望を神として生きてきた人生の総決算を、地獄で受けるのです。あなたは、この地獄の刑罰から救われなければなりません。
神の愛をあなたに
私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子( イエス・キリスト) を遣わされました。ここに愛があるのです。 (ヨハネの手紙 第一 4章10節)
神様は、私たちの罪を赦され、地獄から救ってくださる愛をあらわされました。私たちの罪を主イエスに負わせ、十字架に付けて、私たちの罪に対する罰を主イエスに与えて処刑されたのです。
紀元三十年のことでした。主イエスは葬られました。しかし、死後三日目に主イエスは復活なさいました。神様は、この救い主イエス・キリストを信じるすべての人々の罪を赦され、地獄ではなく、天国へ行く者としてくださるのです。主イエスを信じて救われた者は、日々神様を感謝し、天国という素晴らしい御国を待ち望みつつ、人生を生きることができるのです。
イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスは、クリスチャンにとって、神様の愛と救いを心から感謝する特別な日であるのです。
そして、あなたにとっても、今年のクリスマスが、神様をほめたたえる日となりますことを心からお勧めいたします。
十字架の上で、あなたのために死なれ、三日目に復活された主イエスを、あなたの救い主として信じ救われてください。
神はすべての人が救われて、真理を知るようになるのを望んでおられます。(テモテへの手紙 第一 2章4節)

