悪の世界(2014年秋号)

悪化する世界
私たちが住むこの世界では、毎日のように殺人、幼児虐待、いじめ、無差別殺傷事件などの痛ましい事件があり、そのようなニュースが後を絶ちません。犯罪は、益々低年齢化し、手口は巧妙になり、身勝手な動機によるものとなってきています。そのような報道を聞くと、多くの人は「国が悪い、社会が悪い!」と政治や社会の悪化を嘆かれるのではないでしょうか? 確かに、そういった犯罪者を生み出す社会体質は、一向に改善されているようには思えません。しかし、果たして、この邪悪な世界の根本的な原因は、政治や社会にあるのでしょうか? 一体どうしてこのような悪の世界になってしまったのでしょうか? その答えを聖書から知ることができます。
悪の世界の原因
神のことばである聖書は、「ひとりの人(アダム)によって罪が世界に入」(ローマ人への手紙5章12節)ったと、その経緯を語っています。神は、最初の人間であるアダムを造られた時、アダムを罪のない者として造られました。しかし、アダムは、神のことばに背き、食べてはならないと言われていた木の実を食べてしまいました。その時から、アダムの内に罪が入り、アダムは堕落して罪人となってしまったのです。それ以来、罪人となったアダムから生まれてくる者は、代々罪人として生まれて来ました。「蛙の子は蛙」ということわざがあるように、「罪人の子は、罪人」なのです。そして、罪人である人類は世界に広がり、社会を構成し、現在のような悪の世界となってしまったのです。
ですから、社会全体が悪いのは、社会を構成している私たちひとりひとりがアダムの子孫であり、罪人であるからなのです。善人ばかりが集まった社会なら悪い社会になるはずがないのです。私たちは、何か悪いことがあると「社会が悪い!」と責めたくなるかもしれませんが、その言葉は、社会を構成している自分にそのまま返ってくるのです。
そのように言いますと、ある人は、「社会を悪化させているのは、一部の犯罪者だ。中には真面目で善良な人もいる。」と言われるかもしれません。確かに、社会の中には、人格的に優れていると見える人もおり、一方で憎まれるような犯罪者がいるのも事実です。しかし、天地万物を造られた真の神の前では、「義人はいない。ひとりもいない。」(ローマ人への手紙3章10節)のです。犯罪者であれ、真面目な人間であれ、すべての人に共通しているのは、真の神を無視し、自分の欲望のために生きているということです。
この世界を見れば、造り主である神がおられることは明らかであるのに、多くの人は無神論・進化論を唱え、神のご存在を無視しているのです。そして、ある者たちは、木や石で偽の神々を作り、拝んでいるのです。そこまでして真の神を無視するのは、自分の欲望のままに生きたいという強い願望があるからなのです。これこそ、神に対する反抗・反逆であり、最大の罪なのです。かつて、先祖アダムが神に逆らったように、やはりその子孫たちも神に逆らう者であるのです。そして、アダムがその罪ゆえにエデンの園を追放されたように、神に逆らう者には、さばきが下るのです。
悪の世界と罪人に下るさばき
「不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対して、神の怒りが天から啓示されている」(ローマ人への手紙1章18節)
神は、聖く正しいお方ですから、この罪に満ちた世界をご覧になり、また人間の反抗・反逆をご覧になり、激しく怒っておられるのです。そして、神は、必ず罪をおさばきになられます。聖書に「また私は、大きな白い御座と、そこに着座しておられる方(神)を見た。地も天もその御前から逃げ去って、あとかたもなくなった。また私は、死んだ人々が、大きい者も、小さい者も御座の前に立っているのを見た。そして、数々の書物が開かれたが、それは、いのちの書であった。死んだ人々は、これらの書物に書きしるされているところに従って、自分の行いに応じてさばかれた。・・・いのちの書に名のしるされていない者はみな、この火の池に投げ込まれた。」(ヨハネの黙示録20章11節~15節)と記されているように、この悪の世界は神のさばきによってあとかたもなくなり(神は、この世界の改善が不可能であることをご存知です)、罪人は死後に火の池に投げ込まれて、永遠に苦しむことになるのです。
さばきからの救い
しかし、私たち人間を愛しておられる神は、さばきからの救い主をお遣わし下さいました。その救い主こそ、イエス・キリストなのです。
「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた」(テモテへの手紙第一1章15節)
キリストは私たちを罪のさばきから救うために、私たちのすべての罪を背負い、私たちの身代わりとなられ、十字架上でさばきを受けて死んでくださいました。そして死後3日目によみがえられました。このキリストを自分の救い主として信じ受け入れるならば、すべての罪が赦されて、さばきに会うことがなく、死後に永遠の天の御国に入ることができるのです。
「御子を信じる者は、永遠のいのちを持つ」(ヨハネの福音書3章36節)
どうか、神を無視する生き方がさばきに至るものであることをお認めになり、その罪を悔い改めて、イエス・キリストを信じて救われる方となってください。
「キリストは、今の悪の世界から私たちを救い出そうとして、私たちの罪のためにご自身をお捨てになりました。」(ガラテヤ人への手紙1章4節)