教会新聞

恵まれた惑星(2015年秋号)

恵みによって −恵まれた惑星−

恵まれた惑星‐地球‐

ファイン・チューニング

『ホーキング、宇宙を語る』の著者であり、理論物理学者のホーキング博士は、次のように語りました。「何千億にもおよぶ銀河系の一つの、その外れに位置する極めて平均的な星のマイナーな惑星に住む、まったくもって取るに足らない生き物が、人間である。だから、神が人間のことを気に掛けている、あるいは我々の存在に気づいていることすら、私には信じがたい。」

果たして本当にそうでしょうか。

私たちの住む美しい惑星、地球。実は、この地球に生命が存続するためには、非常に多くの条件がすべて完璧に整っていなければなりません。しかも、それには非常に繊細なバランスが必要とされるのです。地球の位置、大きさ、重力、気温、酸素を含んだ大気、オゾン層、地磁気、太陽の存在、月の重力など、数え上げればきりがないほどの様々な条件が見事に絶妙なバランスで保たれているのが地球なのです。この内のひとつでも欠けてしまえば、生命は存在できないのです。たとえば、太陽との距離が5%近くなれば地表の温度は500度にもなり、逆に20%遠ければ地球は凍りついてしまい、生命は存在できません。地球の位置は、実に絶妙な場所にあるのです。

このように、宇宙が生命存続のための必要な条件を満たしていることを、科学者たちは「ファイン・チューニング(絶妙な調整)」と呼んでいます。その絶妙な調整の正確さは、10の53乗分の1になると言われています。それは、ちょうど宇宙のはるか彼方から、地球に向かってダーツの矢を投げて、1個の原子に命中させるのに匹敵します。地球が人間にとって最適な環境であることは、単なる「幸運」といって片づけて良いことなのでしょうか。

神の存在

赤ん坊のいる家に行ったならば、そこには赤ん坊のためにベッドやおむつや哺乳瓶など様々なベビー用品が揃っています。もし誰かが「この赤ん坊は幸運ですね。生れた時から、偶然にもこんなに良い環境が整っているなんて。」と言ったならば、きっとその子の親は「私たちが、この子のために全部揃えたのです!」と言うに違いありません。それと同様に、人間が生きるために絶妙に調整された宇宙は、神の存在を証明しており、さらには、神が人間を愛して最適な環境を備えられたことを示しているのです。

神を拒む人間

それなのに、多くの人は神の存在を認めようとしません。それは、神の存在を示す証拠がないからではなく、神に支配されたくないからなのです。家出をする少年少女のように、自分の欲望を満たす人生を追求するために、神の支配を拒んでいるのです。現実に、神を無視しているこの世界には、醜い人間の欲望と邪悪な行いが満ちています。このような神に対する態度や悪い行いは、大きな罪です。「罪とは無法(神の支配の拒絶)のことです。」(第一ヨハネ3:4)

神を拒む者の結末

そして、神は罪に対して怒っておられます。「不義をもって真理をはばんでいる人々のあらゆる不敬虔と不正に対して、神の怒りが天から啓示されている」(ローマ1:18)

そして、罪に対する刑罰が死後にあります。「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(ヘブル9:27)

その刑罰とは、罪人を火の池に投げ込んで、永遠の苦しみを与えるというものです。「のろわれた者ども。わたしから離れて、悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火に入れ。」(マタイ25:41)

ですから、神を拒む人生は大きな過ちです。その結末は、地獄での永遠の刑罰です。

神の救い

しかし、神は、あなたのために救いを用意されました。「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」(ヨハネ3:16)

神は、あなたを死後のさばきから救うために、ひとり子イエス・キリストを十字架にかけてくださいました。罪のないお方が、あなたのすべての罪を背負われ、身代わりとなって十字架上で刑罰を受けてくださったのです。それは、あなたのすべての罪を赦すためであったのです。そして、キリストは死なれ、墓に葬られましたが、3日目に復活されました。そして、40日にわたって弟子たちに復活の姿を現され、オリーブ山から天に昇って行かれました。復活されたキリストは、今も天で生きておられる神の御子・真の救い主です。誰でも、イエス・キリストを救い主として信じる者は、罪赦されて、永遠の天国へ入ることができるのです。

人間は神を捨てましたが、神はあなたを見捨ててはおられません。今もあなたに救いの手を差し伸べておられます。どうか、罪を悔い改めて、あなたの造り主なる神、イエス・キリストのもとに立ち返ってください。

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