教会新聞

なぜ祝われる?クリスマス(2018年冬号)

恵みによって なぜ祝われる?クリスマス

クリスマスが祝われる理由

毎年、12月25日になると世界中でクリスマスが祝われています。クリスマスとは、イエス・キリストのご誕生を祝う記念日として人々が定めた日です。その日には、クリスマスツリーを飾ったり、サンタクロースに扮した大人が子ども達にプレゼントを運んだりして、仏教国であるタイや日本でさえ、お祝いしています。

なぜ、キリストのご誕生は世界中の人によって祝われているのでしょうか。キリストは十字架刑という当時の極刑に処せられましたが、もしこの方が単なる犯罪者や極悪人であったならば、誰もその誕生を祝わないはずです。それにもかかわらず、多くの人がキリストのご誕生を祝うのは、キリストが犯罪人ではなく、全人類の救い主であったからなのです。聖書は、キリストがご誕生された目的を次のように語っています。

「キリスト・イエスは、罪人を救うために世に来られた」(第一テモテ1:15)

世界中でキリストのご誕生が祝われているのは、罪人の救い主としてお生まれになり、死なれたからなのです。

罪人の恐ろしい結末

では、罪人とはだれを指しているのでしょうか。それは、あなたです。この世界をお造りになった真の神は、全人類をご覧になり「義人はいない。一人もいない。」(ローマ3:10)と語っておられます。神は、人の心の内側までご存知です。「内側から、すなわち人の心の中から、悪い考えが出て来ます。淫らな行い、盗み、殺人、姦淫、貪欲、悪行、欺き、好色、ねたみ、ののしり、高慢、愚かさで、これらの悪は、みな内側から出て来て、人を汚すのです。」(マルコ7:21〜23)神は聖く正しいお方であられるので、実際の行いだけではなく、心の中の悪い動機や計画をもさばかれる方なのです。この神の前で、「私は正しい人間です。やましいことは、ひとつもありません。」と言える人が果たしているでしょうか。そして何より、創造物を通してご自身の存在を明らかにされている神を認めない態度こそ、神に対する最も大きな罪なのです。

では、罪人はどこから救われなければならないのでしょうか。それは、死後の恐ろしいさばきからです。神は罪に対して激しく怒っておられます。「というのは、不義によって真理を阻んでいる人々のあらゆる不敬虔と不義に対して、神の怒りが天から啓示されているからです。」(ローマ1:18)ですから罪人は死後、神の御前に立たされて、さばきを受けなければならないのです。そのさばきとは、火の池に投げ込まれて永遠に焼かれるという恐ろしい刑罰です。「しかし、臆病な者、不信仰な者、忌まわしい者、人を殺す者、淫らなことを行う者、魔術を行う者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者たちが受ける分は、火と硫黄の燃える池の中にある。これが第二の死である。」(黙示録21:8)

救い主の預言

しかし、神は私たち罪人を愛しておられ、私たちをさばきから救うために救い主をこの世に遣わされました。その救い主こそイエス・キリストです。神は旧約聖書の中で、救い主について実に300以上もの多くの預言によってあらかじめ語って来られました。

救い主がベツレヘムという町でご誕生されることについて。「ベツレヘム・エフラテよ、あなたはユダの氏族の中で、あまりにも小さい。だが、あなたからわたしのためにイスラエルを治める者が出る。その出現は昔から、永遠の昔から定まっている。」(ミカ5:2)

処女から生まれることについて。「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。」(イザヤ7:14)

 死の様子について。「犬どもが私を取り囲み 悪者どもの群れが私を取り巻いて 私の手足にかみついたからです。・・・彼らは私の衣服を分け合い 私の衣をくじ引きにします。」(詩篇22:16〜18)

 この他、ダビデ王の家系から生まれることや、病人を癒されること、銀貨三十枚で裏切られることなど、その他多くの出来事について預言されていました。そして、これらすべての預言に当てはまる唯一のお方こそが、イエス・キリストなのです。

イエス・キリストによる救い

「私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」(第一ヨハネ4:10)

神がキリストをこの世にお遣わしになったのは、私たちの罪を赦すために、私たちの身代わりに十字架に架けてさばくためであったのです。そして、キリストは神のご計画に従われ、全人類のすべての罪を背負い、罪に対する神の激しい怒りとさばきを十字架の上でお受けになりました。そして、死後三日目によみがえられ、ご自身が神の御子であり救い主であることをはっきりと現してくださいました。

このキリストの十字架の御業によって、イエス・キリストを救い主として信じる者は、罪が赦され、死後のさばきから救われ、永遠の天国に入る者とされるのです。「御子を信じる者はさばかれない。」(ヨハネ3:18)「御子を信じる者は永遠のいのちを持つ」(ヨハネ3:36)

キリストがこの世に来られ十字架上で死なれたのは、この文章を読んでおられるあなたを永遠のさばきから救うためであったのです。ですから、どうかイエス・キリストをあなたの救い主として信じ、受け入れてくださり、救いをご自分のものとしてくださいますように、心からお勧めいたします。

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