教会新聞

神の診断書(2018年秋号)

恵みによって 神の診断書

たましいの健康状態

誰しも自分の健康には気を配るものです。具合が悪くなると病院に行き、治療してもらいます。ところが、中には自分の病気を認めず、我慢して、病院に行くのを拒む人もあります。その結果、知らず知らずのうちに病気が進行し、気づいた時には手の施しようがなくなってしまうケースもあります。ですから、体の健康のためには、きちんと医者に診てもらい、その診断結果を受け入れ、治療することが大切です。

これは、たましいについても同じことが言えます。体はたましい—あなた自身—の器にすぎません。本当に価値があるのは、体ではなくたましいです。あなたのたましいの状態は健全なのでしょうか。あなたを造り、生かしておられる神が、聖書を通してあなたのたましいの健康状態を告げておられます。ぜひ、あなたの医者なる神の診断結果に耳を傾けてください。

神の診断結果

この世界を造られた真の神は、正しい人間がいるかどうか、天からこの世界を見下ろされました。そして、一人一人隅々までお調べになられました。その結果、神は次のように語っておられます。

「義人はいない。一人もいない。悟る者はいない。神を求める者はいない。すべての者が離れて行き、だれもかれも無用の者となった。善を行う者はいない。だれ一人いない。」(ローマ3:10〜12)

 すなわち、すべての人間は、神の前に汚れた罪人であるということです。以下は、その詳しい診断結果です。

「彼らの喉は開いた墓。彼らはその舌で欺く。」(ローマ3:13)

 開いた墓の中には腐敗した遺体があり、そこから悪臭が漂うように、人が喉を開くと醜く、汚らわしい欺きや嘘が出て来るということです。

「彼らの唇の下にはまむしの毒がある。」(ローマ3:13)

 まむしの毒は人を死に至らしめます。同様に、人は言葉で他人を傷つけ、時には死に追いやることさえあります。

「彼らの口は、呪いと苦みに満ちている。」(ローマ3:14)

 人は、嫉妬や恨みから人の不幸や失敗を願い、発言することがあります。言葉は心の写し鏡です。言葉が汚いということは、心が汚れているということです。

「彼らの足は血を流すのに速く、彼らの道には破壊と悲惨がある。彼らは平和の道を知らない。」(ローマ3:15〜17)

 人類の歴史は戦争の歴史です。人々は世界平和を願っているように見えますが、常に人は争ってきました。夫婦間、親子間、兄弟間、友人間で揉めたことがないという人がいるでしょうか。

「彼らの目の前には、神に対する恐れがない。」(ローマ3:18)

人は、他人の目があると悪いことを控えますが、誰も見ていないところで悪を働きます。それは、神の目を恐れていないことの証拠です。神を恐れないことが人類の堕落の原因であり、最大の罪です。

この診断結果は、あなたのものです。もし、この罪という問題を放置しておくなら、あなたは死後に罪の刑罰を受けて永遠の火の池に投げ込まれなければなりません。なぜなら、神は正しいお方であるので、必ず罪をおさばきになるからです。

「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(へブル9:27)

「彼らはそれぞれ自分の行いに応じてさばかれた。・・・いのちの書に記されていない者はみな、火の池に投げ込まれた。」(黙示録20:13、15)

神の救済

しかし、救いがあります。医者が患者に病気を告知するのは、治療を受けてもらうためです。同様に、神があなたの罪を指摘し、さばきを警告しておられるのは、あなたを救うためです。神は、あなたを心から愛しておられるので、あなたが地獄で滅びるのを望んでおられないのです。

神は、約2,000年前にひとり子イエス・キリストをこの世にお遣わしになり、十字架にかけてくださいました。それは、あなたのすべての罪をキリストに負わせ、あなたの身代わりにさばくためであったのです。

「キリストも一度、罪のために苦しみを受けられました。正しい方が正しくない者たちの身代わりになられたのです。」(第一ペテロ3:18)

そして、キリストは死後3日目に復活され、ご自身が神であり救い主であることを示されました。このキリストを信じるなら、どんな罪人であっても罪のさばきから救って頂けるのです。

「もしあなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせたと信じるなら、あなたは救われる」(ローマ10:9)

ですから、どうか、一刻も早く神の前にご自分の罪をお認めになり、キリストを信じ、たましいの救いを得てください。

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