教会新聞

世界一の本(2016年冬号)

恵みによって 世界一の本

※2014年春号のリニューアル版です。今号の公開に伴い、旧版の公開は終了しました。

世界一の本

あなたは、聖書をどのような書物と考えておられるでしょうか。 多くの人たちは、聖書を単なる宗教書や道徳書だとみなし、自分には必要のないものだと考えて、聖書の教えに耳を傾けようとはなさいません。しかし、聖書は、単なる宗教書や道徳書と言うには説明できない程、多大な影響力を持っているのです。

聖書は、15世紀にグーテンベルグが印刷機を開発した時に、世界で最初に印刷された書物で、これまで3,880億部以上印刷・発行されています。そして、2012年現在で2,551の言語に翻訳され、年間3億冊以上頒布されている(日本聖書協会年報参照)他に類を見ない世界一の書物なのです。そして、これまで多くの偉人と呼ばれる人たちに影響を与えてきました。

アイザック・ニュートン(科学者) 
「いかなる世俗の歴史におけるよりも、聖書の中には確かな真理が存在する。」

リンカーン(アメリカ大統領) 
「聖書は、神が人間に賜った最も素晴らしい賜物である。人間にとって望ましいものはすべて聖書に含まれている。」

ゲーテ(詩人) 
「私が獄につながれ、ただ一冊の本を持ち込むことを許されるとしたら、私は聖書を選ぶ。」

ナポレオン(フランス皇帝) 
「聖書はただの書物ではない。それに反対するすべてのものを征服する力を持つ生き物である。」

果たして、単なる宗教書がこれほど普及し、これほどの影響を与えることができるでしょうか。

神のことば

聖書が、単なる宗教書や道徳書でないなら、一体何なのでしょうか。

聖書は次のように語って、自らが神のことばであると主張しています。「(聖書の)預言は決して人間の意志によってもたらされたのではなく、聖霊に動かされた人たちが、神からのことばを語ったのだからです。」(ペテロの手紙第二 1章21節)そして、その主張を裏付ける証拠を聖書自身が提示しています。

第一に、聖書の統一性です。聖書(全66巻)は、紀元前1500年~紀元100年の間、1,600年間にわたって記されました。そして、40名もの時代も身分も違う著者たちによって書かれているにも関わらず、その教えに一切の矛盾がありません。普通、時代が変われば新たな知識が加わり、思想は知識とともに変化していくものです。しかし、聖書は、三位一体の神、人間の堕落、全人類の救い主、信仰による救いなど、最初から最後まで一貫した教えが語られ、完全に調和しています。このような統一性は、聖書が神のことばであることの証拠です。

次に、預言の成就です。聖書の預言は、すべて100%的中しています。特に、イエス・キリストに関する預言が、旧約聖書(キリスト誕生の約400年前に完成)に300以上もあり、すべて成就しました。

  • ベツレヘムの町で生まれる。→ミカ書5章2節
  • 紀元27年に公に現れる。→ダニエル書9章24~27節
  • 全人類の罪を赦すために死なれる。→イザヤ書53章4~6節
  • 手足が刺し通され、着物がくじ引きにされる。→詩篇22篇16~18節
  • 銀貨30枚で裏切られ、その金で陶器師の畑が買われる。→ゼカリヤ書11章12~13節

これらは、預言のほんの一部に過ぎませんが、書かれている通りにすべて成就しました。このように、将来の出来事を前もって正確に告げることができるのは、神のみです。ですから、聖書は、聖書自身が主張しているように神のことばであるのです。

神のさばきの宣言

聖書が神のことばであるということは、天地万物を造られた神が、私たちに語っておられることがあるということです。そして、私たちはその教えに耳を傾けなければならないのです。なぜなら、聖書の中には、人間のいのちと死後の永遠に関する重要なことが書かれてあるからです。

「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている。」(ヘブル人への手紙9章27節)

「おくびょう者、不信仰の者、憎むべき者、人を殺す者、不品行の者、魔術を行う者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者どもの受ける分は、火と硫黄との燃える池の中にある。」(ヨハネの黙示録21章8節)

すべての人間は神の前に罪人であり、その罪のために死後さばきを受けて、永遠の火の池である地獄に投げ込まれなければならないのです。

神の救いの宣言

しかし同時に、聖書は、神が罪人のために用意された救いについても語っています。

「キリストも一度罪のために死なれました。正しい方が悪い人々の身代わりとなったのです。」(ペテロの手紙第一 3章18節)

「もし、あなたの口でイエスを主と告白し、あなたの心で神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと信じるなら、あなたは救われる」(ローマ人への手紙10章9節)

神はあなたを愛され、あなたを死後のさばきから救うために、ご自分の愛するひとり子イエス・キリストを救い主としてこの世にお遣わしになりました。そして、キリストをあなたの身代わりに十字架の上でさばいてくださったのです。さらに、墓に葬られたキリストを死後3日目によみがえらせ、この方こそ唯一真の救い主であることをあかししてくださいました。その結果、誰でもイエス・キリストを救い主として信じるなら、すべての罪が赦されて、死後のさばきの場である恐ろしい火の池から救われて、永遠の天に入る者とされるのです。

力ある神のことば

「草は枯れ、花はしぼむ。だが、私たちの神のことばは永遠に立つ。」(イザヤ書40章8節)

神が語られたことは、真理であり、必ず成就します。ですから、あなたにとって幸いなのは、神のことばを受け入れ信じることです。これまで、多くの人が聖書を憎み、攻撃し、この世から消し去ろうとしましたが、聖書は微動だにしませんでした。むしろ、滅んだのは、聖書を拒んだ者たちの方なのです。ですから、どうか神のことばである聖書の教えに耳を傾けてください。どうか聖書の語る通り、イエス・キリストを救い主として信じ受け入れ、救いを得る方となってください。

「幸いなのは、神のことばを聞いてそれを守る人たちです。」(ルカの福音書11章28節)

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