教会新聞

イエス・キリスト ―死に打ち勝たれた方―(2024年冬号)

恵みによって イエス・キリスト ―死に打ち勝たれた方―

「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです。」ヨハネ11章25節

今から約2,000年前に、イエス・キリストは十字架刑に処せられて死なれました。では、その後に何が起こったか、あなたはご存じでしょうか?実にこの方は、死後3日目の日曜日の朝に、歴史上の事実として復活されたのです。本来死んで3日も経った人間が生き返ることはありえません。しかしイエス・キリストの復活については、その事実を証明する証拠があるのです。それは①物的証拠、②人的証拠、③供述証拠などが挙げられます。

①物的証拠「空になった墓」

イエス・キリストの遺体が納められた墓は、ローマ兵によって厳重に監視されており、誰も近づくことができない状況でした。けれども、日曜日の朝、番兵たちは倒れ伏し、墓の石は取りのけられて、墓が空になったのです。誰かが盗んだのでしょうか?それは次の理由からありえません。

②人的証拠「命がけの証言をした人々」

イエス・キリストが十字架にはりつけにされた時、彼の弟子たちは、自分たちが捕まることを恐れて逃げ隠れてしまいました。しかしその弟子たちが、イエス・キリストの復活の後で、別人のように大胆に公の場で復活を証するようになったのです。当時ローマ皇帝礼拝を強要するローマ属国下の町々において、皇帝礼拝を拒絶し、イエス・キリストだけを信仰することは命に危険が及ぶことでした。しかし彼らは捕らえられ、殺されることになっても証言し続けたのです。復活の目撃証人は五百人以上いました。仮に復活が彼らの考え出した嘘ならば、彼らは皆、口裏を合わせて嘘のために命を捨てたことになります。臆病者だった弟子たちが嘘のために命を捨てることなどありえません。

③供述証拠「聖書の証言」

新約聖書は、イエス・キリストの十字架の死後、約60年で完成しました。特に最初の書簡であるマタイの福音書は、少なくとも15年以内に完成していたと言われています。当然、イエス・キリストの復活の目撃証人はたくさん生きていました。もしも聖書の証言にひとつでも事実と違うことがあったとするならば、それは瞬く間に明らかになったはずです。しかし事実、聖書の証言と目撃者たちの証言は完全に一致していたのです。

ではイエス・キリストの十字架の死と復活には、どんな意味があったのでしょうか?

「主イエスは、私たちの背きの罪のゆえに死に渡され、私たちが義と認められるために、よみがえられました。」 ローマ4章25節

イエス・キリストは、全人類の罪を十字架で背負い、身代わりに裁きを受けるために死んでくださったのです。そしてご自身が真実の救い主であることの証拠として3日目に復活されたのです。

聖書は、すべての人が罪人であると警告しています。偶像礼拝、争い、喧嘩、ねたみ、不道徳、嘘、など数々の罪を人は犯しているのです。罪には必ず刑罰が伴います。それは死後に待ち受けています。

「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている。」 ヘブル9九章27節

誰が人間の罪を裁かれるのでしょうか?それは天地の創造主であられる神様です。神様は義なる御方としてすべての罪に裁きを下されます。

「まことに神こそさばき主。」詩篇75篇7節

罪の裁きを受けた人間が向かう先は、永遠の炎が燃える火の池、地獄です。

「忌まわしい者、人を殺す者、淫らなことを行う者、魔術を行う者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者たちが受ける分は、火と硫黄の燃える池の中にある。」黙示録21章8節

しかし神様は人間が地獄で滅びることを決して望んではおられません。そこで、ご自分の愛する御子をこの世界に遣わしてくださったのです。それが主イエス・キリスト様なのです。

本来なら私たちが受けるべきであった罪の刑罰を、イエス様はすべて身代わりに受けてくださり、苦しんで死んでくださったのです。そしてそのことの確証として死後3日目に復活されました。

たとえあなたが、今までどれほどの罪を犯してきたとしても、罪を悔い改めて神様に立ち返り、イエス様をご自分の救い主として信じ受け入れるならば、すべての罪が赦されるのです。地獄ではなく天国に行く者としていただけるのです。イエス様こそ、死に打ち勝たれた唯一の救い主です。この方以外にあなたを死後の裁きから救うことができる方は他におられません。どうか、あなたもイエス様をご自分の救い主として信じる方となってください。

「神が御子を世に遣わされたのは、世をさばくためではなく、御子によって世が救われるためである。御子を信じる者はさばかれない。」ヨハネ3章17、18節

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