教会新聞

尊重 or 断罪(2023年冬号)

恵みによって 尊重 or 断罪

L……レズビアン(女性同性愛者)

G……ゲイ(男性同性愛者)

B……バイシェクシュアル(両性愛者)

T……トランスジェンダー(性別違和)

加速するLGBTの尊重

近年、LGBTの尊重が世界的に加速しています。北米、南米、オセアニア、ヨーロッパの30の国と地域では、すでに同性婚が法律で認められています。G7(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、日本)で唯一同性婚を認めない日本でも、「パートナーシップ制度(同性カップルを結婚に相当する関係と認める制度)」を導入する自治体が全国に64ありますし、LGBTをサービスに適応している有名企業も増えてきています。

世界的な流れとして、性の多様性を「個性の違い」と理解し、お互いに認め合い、尊重し合うべきだという考え方になってきています。当然のことながら、LGBTを理由に人権侵害や迫害をすることは間違っています。しかし、同性愛を認め、推進することは、果たして道徳的に正しいことなのでしょうか。

LGBTに対する聖書の見解

聖書は、同性愛を「罪」と語っています。聖書箇所を3つ引用します。

「あなたは、女と寝るように男と寝てはならない。」(レビ記18:22

「男がもし女と寝るように男と寝たなら、二人は忌み嫌うべきことをしたのである。彼らは必ず殺されなければならない。」(レビ記20:13

「思い違いをしてはいけません。淫らな行いをする者、偶像を拝む者、姦淫をする者、男娼となる者、男色をする者(同性愛者)、盗む者、貪欲な者、酒におぼれる者、そしる者、奪い取る者はみな、神の国を相続することができません。」(第一コリント6:9,10

このように、聖書は、同性愛を禁じ、死刑に当たる重罪としています。これは極端で偏った道徳基準なのでしょうか。あるいは、キリスト教の中だけでの基準、または古い時代の基準なのでしょうか。もし聖書が単なる宗教書に過ぎないのなら、そうです。しかし、聖書は神のことばです(その根拠については、「恵みによって-世界一の本-」をご覧ください)。それゆえ、聖書は全時代を通じて全人類共通の道徳基準です。世界の創造者、支配者なる神こそが絶対的な善悪の基準だからです。神の前では、世間の常識や人間が制定した法律は通用しません。神はご自分の基準に従って、民族や国籍を問わず、全人類をおさばきになります。同性愛について、人々は議論し、様々な意見を持つでしょう。しかし、神の法廷では聖書が基準です。

根底にある問題

なぜ、聖書は同性愛を罪としているのでしょうか。それは、同性愛が神の摂理への反抗であるからです。聖書は次のように語っています。

「神は人をご自身のかたちとして創造された。神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。神は彼らを祝福された。神は彼らに仰せられた。『生めよ。増えよ。地に満ちよ。』」(創世記1:27

「また、神である主は言われた。『人がひとりでいるのは良くない。わたしは人のために、ふさわしい助け手を造ろう。』……神である主は、人から取ったあばら骨を一人の女に造り上げ、人のところに連れて来られた。」(創世記2:18、22)

性は、人類が家族を形成し、子孫を増やすために、神が創造された仕組みです。したがって、神がくださった体の性別を自分の性と自認し、神の秩序に従った結婚生活を営むことが神の支配に従った生き方なのです。裏を返せば、「性別と異なる性自認を持つのはその人の自由」、「同性愛も両性愛も自由な性の表現」と考えることは、神の秩序に逆らっているのです。LGBT尊重の根底にある問題は、神の支配に対する反抗なのです。 

LGBTの尊重は、氷山の一角です。神への反抗は、偶像礼拝(木や石で造られた偽の神々を拝む行為)、無神論や進化論といった形もとっています。人類は、欲望のおもむくまま自由に生きるために、何とかして世界から神を排除しようとしています。あなたも、神の存在を認めず、神の支配を拒んで、欲望のままに生きているのならば、同罪です。

旧約聖書の創世記19章には、ソドムとゴモラの滅亡が記されています。ソドムの町には性的混乱があり、住民が同性愛の強姦を犯そうとしていたことが記されています。神は、この町を滅ぼすことによって、同性愛の罪(神への反抗)に対する怒りを示しておられます。神は罪をさばく審判者です。あなたの罪も必ずさばかれます。そのさばきは、死後に永遠の火の池に投げ込まれることによって執行されます。

「臆病な者、不信仰な者、忌まわしい者、人を殺す者、淫らなことを行う者、魔術を行う者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者たちが受ける分は、火と硫黄の燃える池の中にある。」(黙示録21:8

全人類を愛しておられる神の救い

けれども、愛なる神は、罪人の救いを望んでおられます。神は罪を憎まれますが、罪人を愛しておられます。同性愛を憎んでおられますが、同性愛者を愛しておられます。

「神は、すべての人が救われて、真理を知るようになることを望んでおられます。……キリストはすべての人の贖いの代価として、ご自分を与えてくださいました。」(第一テモテ2:4,6

神は、イエス・キリストを救い主としてこの世にお遣わしになり、全人類の身代わりとして十字架にかけ、さばいてくださいました。そして、キリストを死後3日目によみがえらせることによって、この方こそ救い主であることを示されました。その結果、どんな罪人も、神への反抗を悔い改めて、イエス・キリストを信じるなら、罪の赦しと永遠のいのちを与えられて、死後には天国に入れていただけるのです。この神の愛と救いに差別はありません。どうか、あなたもイエス・キリストを信じて救いを得てください。

教会新聞 一覧ページへ戻る