悪の世界
2013年8月26日
「キリストは、今の悪の世界から私たちを救い出そうとして、私たちの罪のためにご自身をお捨てになりました。」 ガラテヤ人への手紙1章4節
私たちが住むこの世界では、毎日のようにいじめ、自殺、幼児虐待、無差別殺傷事件などの痛ましい事件があり、そのようなニュースが後を絶ちません。そして、益々犯罪は低年齢化し、身勝手な動機によるものとなってきています。なぜ、このような悪い社会になってしまったのでしょうか?
神のことばである聖書は、「ひとりの人(アダム)によって罪が世界に入った」(ローマ人への手紙5章12節)と、その経緯を語っています。神は、最初の人間であるアダムを造られた時、アダムを罪のない者として造られました。しかし、アダムは神のことばに背き、食べてはならないと言われていた木の実を食べてしまいました。その時にアダムの内に罪が入り、アダムは罪人となってしまったのです。それ以来、アダムから生まれてくる者は、みな罪人として生まれて来ました。「蛙の子は蛙」ということわざがあるように、「罪人の子は、罪人」なのです。そして、罪人である人類は世界に広がり、社会を構成し、現在のような悪の世界となってしまったのです。ですから、社会全体が悪いのは、社会を構成している私たちひとりひとりがアダムの子孫であり、罪人であるからなのです。
かつて、先祖アダムが神に逆らったように、やはりその子孫たちも神に逆らう者であるのです。多くの人は真の神を無視し、自分の欲望のために生きています。それは、自分の欲望のままに生きたいという強い願望があるからなのです。これこそ神に対する反抗・反逆であり最大の罪なのです。
神は、聖く正しいお方ですから、この罪に満ちた世界をご覧になり、また人間の反抗・反逆をご覧になり、激しく怒っておられるのです。そして、必ず罪をおさばきになられます。この罪の世界は神のさばきによってあとかたもなくなり(神は、この世界の改善が不可能であることをご存知です)、罪人は死後に火の池に投げ込まれて、永遠に苦しむことになるのです。
しかし、私たち人間を愛しておられる神は、さばきからの救い主をお遣わし下さいました。その救い主こそ、イエス・キリストなのです。
キリストは私たちを罪のさばきから救うために、私たちのすべての罪を背負い、私たちの身代わりとなられ、十字架上でさばきを受けて死んでくださいました。そして死後三日目によみがえられました。このキリストを自分の救い主として信じ受け入れるならば、すべての罪が赦されて、さばきに会うことがなく、永遠の天の御国に入ることができるのです。「御子を信じる者は、永遠のいのちを持つ」(ヨハネの福音書3章36節)
どうか、神を無視する生き方がさばきに至るものであることをお認めになり、その罪を悔い改めて、イエス・キリストを信じて救われる方となってください。