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みことばを聞く、受け入れる、実行する

主イエスを信じた私たちは、「すべての良い贈り物、また、すべての完全な賜物は上から来るのであって、光を造られた父から下る」(ヤコブ1:17)ということを知っています。神がくださる祝福こそ良い贈り物です。それは、この世の金銭では到底買うことのできない永遠の霊的祝福です。そのような祝福を頂くために必要なことは、神のみことばに対して正しい態度をとることです。すなわち、聞く、受け入れる、実行することです。

 

1.みことばを聞く

「しかし、だれでも、聞くには早く、語るにはおそく、怒るにはおそいようにしなさい。」(19節)

「聞くには早く」とは、みことばが語られたならば、いつでもすぐに聞く姿勢をとるということです。私たちの耳は、常にみことばに傾けられていなければなりません。なぜなら、信仰は聞くことから始まるからです。みことばを聞かない人は、「語る」において、「怒る」において必ず失敗します。知性と感情がみことばに支配されていなければ、すぐに思いついたことを口から出したり、感情を露わにして、神の御名と主にある兄弟を傷つけてしまいます。そのような人の熱心は、むなしいものです(26節)。

 

2.みことばを受け入れる

「ですから、すべての汚れやあふれる悪を捨て去り、心に植え付けられたみことばを、すなおに受け入れなさい。」(21節)

神は、私たちの心にみことばを植え付けようとしておられます。なぜなら、植え付けられたみことばは、信者のたましいをあらゆる誘惑や罠から救うことができるからです。ですから、みことばを聞いたならば、今度は心に受け入れることが大切です。真理を頭で理解しても、心で拒絶することがあります。悪いと分かっていても、罪や世の楽しみを捨てたくないという肉の汚れた思いが心の中を支配しているからです。私たちは、肉の思いをさばき、すなおにみことばを受け入れる者でありましょう。

 

3.みことばを実行する

「また、みことばを実行する人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者であってはいけません。」(22節)

耳で聞き、心に受け入れたなら、最後は信仰によってみことばを実行することが求められています。神が私たちにみことばをくださるのは、単に頭に知識を蓄えさせるためではなく、実際的に真理に従って歩ませ、豊かに祝福するためです。初めからただ聞くだけのつもりでいる人は、冷たい理屈屋になるだけで、真の熱心さを持つことはありません。

みことばを実行する秘訣は、「自由の法則を一心に見つめ、留まり続ける」(25節)ことです。すなわち、ローマ書6章に記されている罪の力からの自由という真理を信じ続けることです。私たちの中に罪の力は未だ存在していますが、キリストと共に罪に対して死んだことによって、罪はもはや支配者ではなくなりました。キリストと共によみがえらされた私たちは、神に対して生きる者として、手足を神にささげて歩むことができるのです。この立場に関する真理を信じ、立場にふさわしく歩もうと願うならば、聖霊が歩ませてくださるのです。そのようにして事を実行する人は、「その行いによって祝福され」(25節)るのです。

 

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