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ルツの落ち穂拾い

「主があなたのしたことに報いてくださるように。また、あなたがその翼の下に避け所を求めて来たイスラエルの神、主から、豊かな報いがあるように。」 ルツ記2:12

ルツ記2章には、ベツレヘムにやって来たルツが、姑と自分の生活のために落ち穂拾いをしたことが記されています。落ち穂拾いは、イスラエル国内で貧しい者や在留異国人に許された生活の手段です(レビ記19:9,10)。ルツは落ち穂拾いをする権利が自分にあることを律法から学んでいたので、すぐに姑と自分のために落ち穂拾いに出かけようとしました。

ところが、律法がなおざりにされていたこの時代のイスラエルでは、落ち穂拾いをする弱者に対する邪魔やいじめがなされていました。けれどもルツは、信仰によって畑に出かけて行ったのです。「どうぞ、畑に行かせてください。私に親切にしてくださる方のあとについて落ち穂を拾い集めたいのです。」(2:2)というルツのことばは、神が親切な方を必ず備えてくださるという信仰から出たものです。

神は、このような純粋な信仰に豊かに報いられます。ルツが選んだ畑は、「はからずも」(2:3)ナオミの親類のひとりボアズの畑でした。そして、「ちょうどその時、」(2:4)ボアズが畑の視察にやって来ました。ルツとボアズのこの出会いが、この後ルツに大いなる祝福をもたらすことになります。一見偶然に思えるこの出会いは、神がルツのためにはからってくださったものです。

この日、ルツは1日中休みもせず、落ち穂を拾い集めました。その結果、「大麦が一エパ(46リットル)」も集まりました。それは、姑ナオミが「きょう、どこで落ち穂を拾い集めたのですか。どこで働いたのですか。」(2:19)と尋ねたほど驚くべき収穫でした。この大収穫の裏には、ボアズの親切がありました。ボアズは、ルツの純粋な信仰に心を打たれ、彼女を影で助けていたのです。刈り入れをする若者たちにルツの邪魔をしたり、はずかしめたりしないように厳しく命じておき、ルツのためにわざと穂を抜き落とさせたりしていました。神は、ルツの信じたとおり、彼女のために親切な方を備えてくださったのです。

神は、今日もご自分に単純に信頼する者に豊かに報いてくださいます。ですから、私たちもルツのように信仰によって積極的に祝福を求めて出て行こうではありませんか。この世界には、神が救いに選ばれたたましいが備えられています。神は、私たちのためにたくさんの霊的祝福を備えておられます。神が、敵のあらゆる妨害や攻撃から守ってくださいます。あとは、私たちが信仰によって備えられた祝福を拾いに行くだけです。

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