ここに真理がある(その1)
2015年12月1日
※京都恵みキリスト教会 教会通信第9号より転載
この世界には、数多くの宗教があります。そして、どの宗教も「ここに真理がある」と主張して、人間とは何か、人間はいかに生きるべきか、死後に何があるのか等、人間の最も大切な問題について、それぞれ教えています。
それ故に、多くの方は「どの宗教もそれぞれ良いこと(真理)を教えているのだから、自分に合った宗教を選べばいい」と考えたり、「多くの宗教がありすぎて、何が本当(真理)かわからない」と迷ったりするのです。そこで問題は、「真理とは何か?」ということです。
大辞林によると、真理とは「正しい道理。誰も否定することのできない、普遍的で妥当性のある法則や事実。」を意味します。誰も否定できないのですから、その法則や事実以外は受け入れることができません。すなわち、真理は極めて排他的なのです。
例えば、「1+1=2」です。「3」でもなければ「4」でもありません。また、「地球は丸い」のであって、「三角」でも「四角」でもありません。真理はひとつなのです。
ですから、仮にA宗教とB宗教とが、それぞれ真理を主張しているとします。そして、その内容が異なるとします。この場合、<1.どちらか一方が真理で、他方は間違っている><2.どちらも間違っている>という2つの可能性しかなく、<3.どちらも真理である>という可能性はないのです。従って、「どの宗教も真理を教えている」という考えは間違っているのです。私たちは唯一の真理を探し求めなければなりません。では、真理はどこにあるのでしょうか?
(続く)