「その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。そしてその家にはいって、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。」マタイの福音書２章１０〜１１節

今から約二千年前に、イエス・キリストは、ベツレヘムという町でお生まれになりました。その後しばらくして、東方から博士たちが、幼子イエスを拝むためにやって来ました。そして、博士たちは、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげました。これらの贈り物は、当時では大変高価なもので、幼子にささげるようなものではありませんでした。特に、没薬は死者を埋葬する時に用いる防腐剤でもあり、死を意味するものであったので、生まれて間もない幼子への贈り物としては、一見失礼なものであったはずです。どうして、博士たちは死を象徴する贈り物をささげたのでしょうか。それは、イエス・キリストの死が、この博士たちに、いや全人類に大いなる救いをもたらすものであったからなのです。

聖書に「キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世に来られた。」（第一テモテ１：１５）と書かれてあるように、キリストは、罪人の救いのために十字架にかかり、死んでくださったのです。そして、この罪人とはあなたのことなのです。聖書には次のように書かれてあります。「義人はいない。ひとりもいない。」（ローマ３：１０）「すべての人は、罪を犯した」（ローマ３：２３）すなわち、神の前には、すべての人が罪人なのです。神の目には、すべての人は「あらゆる不義と悪とむさぼりと悪意とに満ちた者、ねたみと殺意と争いと欺きと悪だくみとでいっぱいになった者、陰口を言う者、そしる者、神を憎む者、人を人と思わぬ者、高ぶる者、大言壮語する者、悪事をたくらむ者、親に逆らう者、わきまえのない者、約束を破る者、情け知らずの者、慈愛のない者」（ローマ１：２９〜３１）なのです。そして、罪人は死後、罪の刑罰を受けて、火の燃える池に投げ込まれて、永遠に苦しまなければならないのです。

しかし、あなたを愛しておられる神は、あなたを救うためにひとり子を救い主としてこの世にお遣わしになることをご計画されたのです。そして、そのみこころに従って、キリストは、この世に来られ、十字架に架かって死んでくださったのです。キリストは、十字架の上で、全人類の罪を背負われ、身代わりに罪の刑罰を受けてくださったのです。さらに、キリストは死後、三日目によみがえられ、ご自身こそ真の神、救い主であることをあかしされました。キリストは、あなたを死後のさばきから救うために、十字架に架かって死なれ、三日目によみがえってくださったのです。あなたが、イエス・キリストを救い主として信じ受け入れるならば、罪の赦しと永遠のいのちが与えられ、死後のさばきから救われるのです。

どうか、イエス・キリストを信じてください。そして、東方の博士たちのように、キリストの誕生と死を心から喜ぶ方となってください。