真の神様と偶像(その2)
2015年9月22日
人間の罪
それではなぜ、人間は偶像を作り出すのでしょうか? それは、人間が真の神様を認めたくないからです。人間は誰でも、人間の力をはるかに超えた、神と呼ばれる存在がいることを知っています。ですから誰でも、自分には解決できない絶体絶命の危機に直面したときに、心の中で神様に叫び求めるのです。
けれども、真の神様は自分の罪を厳しくさばかれるお方であり、人間が欲望に仕えて自分勝手に生きることをお許しにならず、それどころか、人間に神への服従を要求されるお方ですから、欲望に仕えたい人間には真の神様を認めることができないのです。そして愚かにも、罪をさばくことのない偶像を作り出し、それらを拝んでいるのです。
『それゆえ、彼ら(人間)は、神を知っていながら、その神を神としてあがめず、感謝もせず、かえってその思いはむなしくなり、その無知な心は暗くなりました。彼らは、自分では知者であると言いながら、愚かな者となり、不滅の神の御栄えを、滅ぶべき人間や、鳥、獣、はうもののかたちに似た物と代えてしまいました。』(ローマ書1章21〜23節)
しかし、これこそ神様が最も憎んでおられる、偶像礼拝の罪です。
たとえば、私たちに愛する子どもがいたとしましょう。しかし、その子が、私たちを親と認めず、私たちの存在を無視して、誰かもわからない他人を「お父さん」「お母さん」と呼んで、慕っているならどうでしょうか? 当然、私たちは悲しみます。そして、怒りを持って子どもを叱りつけるはずです。
それと同じように、神様も、私たちが神様ではない偶像を作り、それらを拝むことに激しい怒りをお持ちなのです。そして、神様に逆らう人間を、死後、永遠の地獄でおさばきになるのです。
(続く)