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死の恐怖の奴隷

「子たちはみな血と肉と(肉体)を持っているので、主(イエス・キリスト)もまた同じように、これらのものをお持ちになりました。これは、その死によって、悪魔という、死の力を持つ者を滅ぼし、一生涯死の恐怖につながれて奴隷となっていた人々を解放してくださるためでした。」   ヘブル人への手紙 2章14節~15節

人間は、一生涯死の恐怖につながれた奴隷であると聖書は語っています。確かに、人は死を恐れています。しばしば、マンションや駐車場に「4」や「9」のつく番号が欠けているのを目にすることがあります。それは、「死」や「苦しみ」を連想させるものなので、「何か不吉なことが起こるのではないか。」という恐怖心を抱く人々に配慮したものです。また、人生における様々な不安も「病気が治らなければ死んでしまう。」「仕事が見つからなかったら食べていけない(つまり死んでしまう)。」という死に対する恐怖心から出てくるものです。

では、なぜ人は死を恐れるのでしょうか。それは、良心に罪の意識があるため、本能的に死後に苦しみの場所があると知っているからなのです。聖書の中に、「人間には一度死ぬことと、死後にさばきを受けることが定まっている」(ヘブル人への手紙9章27節)と書かれてあります。天地をお造りになった真の神は、私たち人間の行いや心の中の悪い考えを全て知っておられます。そして、必ず罪に対して刑罰をお下しになります。その刑罰とは、「悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火に」(マタイの福音書25章41節)投げ込まれるという恐ろしい刑罰なのです。ですから、死後のさばきから救われない限り、人は死の恐怖から解放されないのです。

そこで神は、人間を死の恐怖から解放するために、救い主をお与えくださいました。その方こそ、約2000年前に人としてお生まれになってくださった神の御子イエス・キリストです。キリストが、私たちと同じ肉体をとられたのは、実に十字架にかかって死なれるためであったのです。キリストは、人類のすべての罪を背負い、十字架の上で私たちの身代わりに刑罰を受けてくださったのです。そして、キリストは葬られた後、死を打ち破ってよみがえられ、天に帰って行かれました。

誰でも、キリストを救い主として信じる者は、罪の赦しと永遠のいのちが与えられ、神の御国である天に入る者とされるのです。ですから、キリストを信じた者にとって、死はもはや恐怖ではありません。むしろ、天への入り口に変えられているのです。どうか、あなたにもキリストを信じ、死の恐怖からの解放を得てくださいますように。

 

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