聖書メッセージ

カテゴリー

最新メッセージ

恵みのゆえに救われた

「あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。」 エペソ人への手紙2章8節

恵みとは、愛される資格の無い者を愛する愛であり、受ける価値の無い者に施す憐れみです。キリストを信じた私たちは、私たちの才能のゆえでなく、行いのゆえでもなく、ただ恵みのゆえに救われたのです。

キリストを信じる以前の私たちは、神によって愛される資格の無い者でした。「あなたがたは自分の罪過と罪との中に死んでいた者であって、そのころは、それらの罪の中にあってこの世の流れに従い、空中の権威を持つ支配者として今も不従順の子らの中に働いている霊に従って、歩んでいました。私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行い、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。」(エペソ人への手紙2章1~3節)「死んでいた者」、「生まれながら御怒りを受けるべき子ら」ということばほど、人間の罪深い絶望的な状態を表すことばはありません。人は最初から不合格であり、最後まで不合格です。死んでいる者にどんな価値があると言うのでしょう。生まれながらの罪人のどこに愛される理由があると言うのでしょう。

「しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、―あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです―キリスト・イエスにおいて、ともによみがえらせ、ともに天の所にすわらせてくださいました。」(エペソ人への手紙2章4~6節)あわれみ豊かな神は、驚くべき恵みを私たちに注がれました。死んでいた私たちを生かすために、そして御怒りを受けるべき私たちを天の所にすわらせるために、神はキリストを十字架につけ、よみがえらせてくださいました。神は、十字架で死なれたキリストと私たちを一つのものとしてくださり、生まれながらの私たちをキリストとともにさばいてくださいました。そして、私たちをキリストとともによみがえらせ、復活されたキリストとひとつのものとしてくださいました。今や、天におられる復活のキリストが、私たちの新しい身分であり、キリストにあって私たちは神に受け入れられているのです。神は、どん底にいた私たちを、最も高い所へと引き上げてくださったのです。何という愛、何という恵みでしょう!

神が、私たちにこのような恵みを注いでくださった目的の一つは、「このすぐれて豊かな御恵みを、キリスト・イエスにおいて私たちに賜る慈愛によって明らかにお示しになる」(エペソ人への手紙2章7節)ことでした。そして、もう一つは、「私たちは神の作品であって、良い行いをするためにキリスト・イエスにあって造られたのです。」(エペソ人への手紙2章10節)と書かれてあるように、私たちが神の恵みに応えて、良い行いすなわち神のご栄光を現し、神をお喜ばせするすべてのわざに歩むためなのです。

神は、私たちが良い行いに歩むことを求めておられます。そして、神は、ひたすらにご自身の豊かな御恵みを私たちに語り続けることによって、私たちの心を動かそうとしておられるのです。

« »