キリストの復活(その2)
2014年8月16日
「しかし、今やキリストは、眠った者の初穂として死者の中からよみがえられました。」 コリント人への手紙第一 15章20節
証拠3.空になった墓
キリストの遺体は、アリマタヤのヨセフという金持ちの墓に葬られました。そして、墓の入り口には大きな石を転がして、墓を塞ぎました。そして、ユダヤ教の指導者たちは、キリストが生前に三日目の復活について語っていたのを思い出して、弟子たちが遺体を盗みに来ないようにとローマの屈強な兵士たちに墓の番をさせていました。キリストの墓は、厳重に警備されていたのです。
ところが、キリストの墓からは遺体が無くなり、墓は空っぽになってしまいました。墓が空になった考えられる可能性は、次の三つです。
1.キリストの弟子が盗んだ。
2.キリストに敵対していたユダヤ人あるいはローマ当局が盗んだ。
3.キリストが復活し、自ら出て行った。
まず、キリストの弟子が盗んだという可能性は、考えられません。なぜなら、キリストを失って恐れていた弟子たちにローマの番兵と戦えたとは思えないからです。そして、仮にうまく盗み出したとしても、キリストが復活していないという事実を誰よりも理解していた弟子たちが、その後命を懸けてキリストを宣べ伝えて行った理由が説明できません。
次に、ユダヤ人やローマ当局が盗んだという可能性も考えられません。なぜなら、もし彼らがキリストの死体を所持していたのであるなら、キリストの死体を世間に公表すれば、キリストの復活を否定することができ、弟子たちの宣教を簡単に阻止することができたはずだからです。しかし、ユダヤ人もローマ帝国もそうすることができず、クリスチャンの宣教を阻止するためにできたことは、ひたすら迫害と処刑を繰り返すことだけでした。
誰が盗んだのでもないなら、結論はキリストが事実復活されたということ以外にありません。聖書の宣言、弟子たちの目撃証言、空になった墓という状況証拠のすべてが、キリストの復活が事実であることを指しています。
キリストは、歴史上の事実として復活された真の神です。この方が、私たちの罪のために十字架の上で死んでくださったのです。十字架から降りる力を持っておられた方が、そうされずに苦しまれたのは、キリストを信じる者を地獄から救い、永遠の天に入る者とするためなのです。どうか、キリストを信じて救いを得てくださいますように。