大洪水とノアの箱舟(その1)
2015年11月8日
「今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びの日まで、保たれているのです。」ペテロの手紙第二 3章7節
神のことばである聖書は、この世界がやがて神のさばきによって滅ぼされると警告しています。これは、決して非現実的な空想話ではありません。なぜなら、かつて神はこの世界を水によって滅ぼしてしまわれたからです。すなわち、ノアの時代の大洪水によるさばきです。
旧約聖書の創世記6章から9章に記されてある「ノアの時代の大洪水」の記事は、神話ではなく、現実に起こった出来事です。その根拠を2つ取り上げます。
1.世界の洪水伝説
大洪水が全人類を絶滅させたという伝説や伝承が、世界中の至る所に存在しており、その数は200以上です。そして、いずれの伝説も「箱舟による救済」「水による全生物の絶滅」「人類の種が残された」という3つの共通点があります。未開の種族の間にもこのような洪水伝説が存在するということを考えても、大洪水で生き残ったノアの子孫たちが世界中に離散し、後世に大洪水の出来事を伝承したと考えるのが妥当です。
(続く)