「私たちは、キリストに代わって、あなたがたに願います。神の和解を受け入れなさい。」　コリント人への手紙第二５章２０節

キリストの使徒パウロは、すべての人に「神の和解を受け入れなさい。」とキリストに代わって強く懇願しています。それは、今の時代に、神が、ご自分に敵対してきたこの世をご自分と和解させようと恵みの御手を差し伸べておられるからです。

「あなたがたも、かつては神を離れ、心において敵となって、悪い行いの中にあった」（コロサイ人への手紙１章２１節）と聖書に書かれてあるように、全人類は今なお神に敵対しています。人間は神によって造られ、生かされているにも関わらず、造り主である神を拒み、神から離れて生きています。それは、自分の欲望のままに生きたいという強い願望があるからなのです。それはちょうど、家出をする子どもたちが、気ままな生き方を許してくれない親を疎ましく思い、自由気ままな生活を求めて親から離れるのと同じです。そして、神から離れた人間は、悪い行いの中に生きるようになり、殺人、窃盗、暴力、嘘などの様々な罪を犯しているのです。

聖く正しい神は、このような罪に対して激しく怒っておられます。そして、罪に対する刑罰として、永遠の火の池を用意しておられます。「のろわれた者ども。わたしから離れて、悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火に入れ。」（マタイの福音書２５章４１節）と書かれてある通りに、罪人は死後に永遠の火に入れられなければならないのです。

 しかし、愛なる神は、ご自分に敵対してきた罪人を死後のさばきから救いたいと願われました。そのため「神は、罪を知らない方を、私たちの代わりに罪とされました。」（コリント人への手紙第二５章２１節）すなわち、罪のないキリストを罪人である私たち全人類の身代わりとしてくださり、十字架の上でさばいてくださったのです。そして、キリストを死後三日目によみがえらせてくださり、私たちの救い主としてくださったのです。

ですから、今や誰でも、神の和解を受け入れるなら救われるのです。通常、和解とは、敵対していた両者が過ちを認め、仲直りすることを意味します。しかし、聖書が語っている和解とは、罪人が神に対する態度を変えることを意味します。なぜなら、神には何の誤りもなく、ただ人間の側が一方的に神に敵対しているだけであるからです。ですから、神を拒んで生きて来たことが罪であると認め、神に立ち返り、神がお遣わしになった救い主イエス・キリストを信じ受け入れるならば、神は、あなたの罪を赦し、受け入れてくださいます。これが、神の和解です。

神は、今救いの御手をあなたに差し伸べておられます。どうか「神の恵みをむだに受けないようにしてください。」（コリント人への手紙６章１節）