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神の選び

「神は私たちを世界の基の置かれる前から彼にあって選び、御前で聖く、傷のない者にしようとされました。」 エペソ人への手紙1章4節

選びについて学ぶたびに、いつも神の恵みの深さに驚かされます。なぜなら、それは完全に神の御業であり、神の恵みだけが働く場であるからです。みことばは、私たちを天地創造の遥か以前に向けさせています。神は、世界の基の置かれる前に-人はこの場面に存在すらしていません。-私たちを救いに選んでくださいました。永遠の昔から、神のご計画の内に私たちが入れられていたとは、何と驚くべき事実でしょう。

神は、すでにご自分がお造りになる「ひとりの人(アダム)によって罪が世界に入」(ローマ人への手紙5章12節)り、全人類が罪に支配され、全人格的に堕落し、自分の知恵によって神を知ることも、信じることもできなくなることをご存知でした。神は、人が完全に失われ、自己の力では神に帰ることはできなくなり、滅びに至る道から誰ひとり逃れることができなくなることを知っておられました。

しかし、神は、ご自身の限りない恵みと深いあわれみを現されました。「わたしは自分のあわれむ者をあわれみ、自分のいつくしむ者をいつくしむ」(ローマ人への手紙9章15節)神は、主権をもって、堕落した人類の中からご自身のあわれみの対象として特別に私たちを-まだ生まれてもおらず、善も悪も行わないうちに(ローマ人への手紙9章11節)-お選びになり、御前で聖く、傷のない者にしようとお決めになったのです。

選びは、完全に神の恵みの働きです。そこに、人の行いや願望が入り込む余地はありません。「したがって、事は人間の願いや努力によるのではなく、あわれんでくださる神によるのです。」(ローマ人への手紙9章16節)

そして、神があわれむとお決めになったならば、神はどんな者でもあわれむことがおできになります。人は、罪のゆえに、神を信じることができなくなりましたが、神は、恵みのゆえに、ご自分がお選びになった者に信仰を与えることがおできになるのです。この神のあわれみによって私たちは救われたのです。私たちは、神の恵みに心から感謝致しましょう。

そして、私たちの救いが、永遠の昔からの神のご計画であったと知ることは、何という幸い、何という喜びでしょう。神が、私たち「この世の愚かな者…弱い者…取るに足りない者や見下されている者…無に等しいものを選ばれた」(コリント人への手紙第一1章27節~28節)のは、「神の御前でだれをも誇らせないため」(コリント人への手紙第一1章29節)であり、「神がその愛する方にあって私たちに与えてくださった恵みの栄光が、ほめたたえられるため」(エペソ人への手紙1章6節)なのです。

ですから、私たちは、なお一層「というのは、すべてのことが、神から発し、神によって成り、神に至るからです。どうか、この神に、栄光がとこしえにありますように。」(ローマ人への手紙11章36節)と賛美し、神の御名をほめたたえようではありませんか。

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