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ルツとオルパ

「ルツは言った。『あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。』 ルツ記1:16

ルツ記1章には、ルツとオルパという二人の女性が登場します。この二人には、いくつかの共通点があります。まず主の集会に加わってはならないモアブ人(申命記23:3-6)であるということ、それからイスラエルからききんを逃れてやってきたエリメレク一家に嫁いだこと、そして夫に先立たれてしまったことです。モアブ人に生まれた彼女たちにとって、主の民であるイスラエルの男性と結婚することができたことは、幸いなことでした。本来、神の祝福から遠ざけられていた彼女たちが、結婚によってイスラエルに加えられ、神の祝福に与る特権を得たからです。ところが、その特権も夫の死によって失われようとしていました。

二人の義母ナオミは、故国がききんから脱したという知らせを受けて、二人の嫁を連れてユダの地へ帰ることにしました。ところが、その道中、ナオミは二人の嫁にそれぞれ自分の実家に帰るように説得し始めました。ナオミは、彼女たちがイスラエルの地で大変辛い思いをするだけであると思っていたので、モアブの地で再婚するように二人に勧めました。それでも二人とも帰ろうとしなかったので、ナオミは、自分に付いて来ても二人に再婚の可能性はなく、それは私をひどく苦しめるだけだと言って強く説得しました。ここで、モアブに帰って再婚するか、苦労を覚悟でナオミに付いて行くかの重大な選択が二人に迫られました。これまで、ほとんど共通の人生を送ってきた二人に、この時、決定的な相違が生じました。オルパはナオミに別れを告げてモアブの地に帰ってしまいましたが、ルツはどんなに説得されてもナオミにすがりついて帰ろうとはしませんでした。

この相違の原因はなんでしょう。なぜルツは、頑なにナオミに付いて行こうとしたのでしょう。それは、彼女が、神の祝福に与ることのできる特権の価値を知り、どうしてもそれを手放したくないと考えていたからです。ルツは、神がご自身を信頼する者に必ず報いてくださる方であることを信じていました。ですから、ルツはこの先にどんな苦労が待っていたとしても、神と共に歩む幸いな道を信仰によって選択したのです。その結果、この後ルツは、想像以上の祝福を神から受けることになりました。

ルツの信仰は、私たちにとって励ましであり、良い模範です。クリスチャンホームの子どもたちはもちろんのこと、真理を知ることのできたすべての信者は、幸いな特権に与っています。私たちは、神と共に歩むことのできる幸いな人生を、どんなことがあっても放棄してはなりません。信仰の道には様々な苦難が待ち構えているように思えても、神はご自分に信頼する者に、受ける苦難以上の永遠の祝福を必ず与えてくださいます。

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