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御霊によって歩み続ける(その2)

「それで、私は言います。御霊(の力)によって歩み続けなさい。そうすれば、決して肉の情欲を満足させません。」 ガラテヤ人への手紙5章16節

「無力な私たちが、どのようにして肉に対する勝利を得ることができるのか。」という問いに対して、神のみことばは「御霊(の力)によって歩み続けなさい。そうすれば、決して肉の情欲を満足させません。」と明確な答えを示しています。事は、非常に単純です。私たちは、私たちの内に住んでおられる御霊に依り頼みさえすれば良いのです。そうすれば、御霊が肉の働きを不活発にしてくださり、私たちが肉の情欲を満足させることのないようにしてくださるのです。

新しいいのちと肉との戦いの場合は、「私は、自分でしたいと思う善を行わないで、かえって、したくない悪を行っています。」(ローマ7:19)となり、新しいいのちの願望が妨げられ、肉の情欲が実行に移されてしまいます。それは、新しいいのち自体には力がなく、肉の内には罪という強力な悪の力が宿っているからでした。しかし、御霊と肉との戦いの場合は、「肉の願うことは御霊に逆らい、御霊は肉に逆らうからです。この二つは互いに対立していて、そのためあなたがたは、自分のしたいと思うこと(肉が願うこと)をすることができないのです。」(ガラテヤ5:17)となって、肉の欲望が完全に抑制されます。なぜなら、御霊は肉の内に宿る罪よりも強力なお方だからです。

御霊が肉に対立してくださることをコロサイ人への手紙では、「ですから、あなたがたは、地上の身体の各部分を、姦淫、不潔、情欲、悪い欲望、すなわち貪欲とともに、(直ちに)死んだ状態にしなさい。」(コロサイ3:5)と語られて、肉を死んだ状態にすると表現されています。死んだ状態にするとは、「原動力を絶って不活発にする」という意味です。このことを、電化製品を例に説明すると次のようになります。電化製品は、コンセントにつながれて電力の供給を受けているときに稼働します。この状態を「生きている状態」と言います。ところが、コンセントを抜くかスイッチを切ると電力の供給はストップし、電化製品は動かなくなります。この状態を「死んだ状態」と言うのです。肉は罪という原動力によって活発に働きます。しかし、御霊は、肉と罪との連結を切ってくださり、肉を不活発にすなわち死んだ状態にしてくださるのです。

そして、御霊は新しいいのちを活発に働かせてくださり、神のために「私は、私を力で満たしてくださるお方によって、どんなことでもできるのです。」(ピリピ4:13)と言わしめてくださるのです。私たちは、御霊の力によって自分のしたいと思う善を自由に実行させて頂けるのです。これは、何という恵み、何という幸いでしょう。

しかし、残念ながらこの幸いな真理を知っているすべての者が、この真理のすばらしさを実際的に味わっているのではないのです。

(続く)

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