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賢い人と愚かな人

「だから、わたしのこれらのことばを聞いてそれを行う者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができます。雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけたが、それでも倒れませんでした。岩の上に建てられていたからです。また、わたしのことばを聞いてそれを行わない者はみな、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べることができます。雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけると、倒れてしまいました。しかもそれはひどい倒れ方でした。」 マタイの福音書7章24~27節

キリストは、岩の上に家を建てた賢い人と砂の上に家を建てた愚かな人について語られました。建物を建てる場合に土台がしっかりしていることが大切であるように、人生という家を設計するにおいてもその基礎となる人生観や価値観がしっかりしているかどうかがとても大切であるということです。

人は誰もが幸せになることを願い、それぞれの価値観に従って人生を設計しています。しかし、人の根底にある思想は、大きく二つに分けることができます。それは、神を認めているか、拒んでいるかということです。

神の存在を認めている人は、人間は目的を持って神に造られたのであるから、その目的に従って生きることが幸いであると考えます。そして、死後には神のおられる天国と罪に対するさばきの場所である地獄があることを認めるので、生きている間のことよりも死後の永遠に目を向けて生きるようになります。しかし、神を認めない人は、人間は偶然に進化してできた存在であるから、人生にこれと言った目的は無く、ただなるべく欲望を満たして生きることが幸せであると考えます。そして、死後に世界はなく、人は死ぬと消滅するのだから、生きている間がすべてであると考えて生きるようになります。あなたは、どちらの考えに基づいて人生を設計しておられるでしょうか。

神のご存在は、このいわゆる自然界を見れば明らかです。複雑な仕組みを持った人間の体や見事に調整されている自然の営みは、神の知恵と力をあかししています。そして、神は人間に聖書を通して「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(へブル人への手紙9章27節)と、人間の死後についてはっきり語っておられます。ですから、もしあなたが、神を無視して生きているならば、死という洪水が押し寄せて来た時に、人生は台無しになり、あなた自身は神を拒んだ罪のために永遠に火の池で苦しむことになるのです。それは、何と「ひどい倒れ方」でしょう。

しかし、私たちの罪のために十字架の上で死なれ、よみがえられた私たちの神イエス・キリストを信じる者は、永遠のいのちを持つ者とされ、死という洪水が押し寄せて来ても、「もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない」(ヨハネの黙示録21章4節)天国に入ることができ、永遠に慰められるのです。そして、神のために用いた人生は、神に喜ばれ、報いられ、永遠に残るのです。

どうか、まずしっかりとした土台を据えてくださいますように。すなわちキリストを信じて永遠のいのちを持つ方となってくださいますように。

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