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偉大な大祭司

「さて、私たちのためには、もろもろの天を通られた偉大な大祭司である神の子イエスがおられるのですから、私たちの信仰の告白を堅く保とうではありませんか。」 へブル人への手紙4章14節

神は、私たちが信仰の告白を堅く保つことを求めておられます。すなわち、キリストを信じた時のみならず、天に入るその日まで「私の救い主は主イエスです。私の希望は天にあります。」とことばによって、生き方によって告白することが、私たちに求められていることなのです。

しかし、私たちが大胆に信仰告白するならば、必ずサタンの攻撃にさらされます。なぜならば、この世はサタンの支配するところであり、サタンは神の栄光が現されることを最も憎んでいるからです。ですから、サタンは、私たちに迫害を加えることによって、信仰告白を投げ捨てさせようとするのです。そして、口先だけの偽りの信仰告白者たちは、いとも簡単に信仰告白を投げ捨ててしまうのです。それは、彼らが真実に救われていなかったために、信仰の値打ちを全く理解することができなかったからです。

では、私たちは、サタンの支配する困難な世にあって、天に入るその日まで大胆に信仰の告白を堅く保つことができるのでしょうか。実に、そうすることができるようにと、私たちのために偉大な大祭司(神と人との間をとりなす仲介者・助け主)がおられるのです。その方こそ、私たちの主イエスです。

主イエスは、「神の子」です。すなわち、神としての権威と全知全能の御力を持っておられるお方です。この方に不可能は一つもありません。サタンさえ、この方の許しなしには何一つ事を行うことができないのです。

そして、この方は「イエス」という名を持たれた完全な人でもあられます。主イエスは、罪の性質以外の「すべての点で、私たちと同じように」肉体を持たれ、一人の信仰者として御父に依り頼んで歩まれ、「試みに会われたのです。」ですから、「私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。」(へブル人への手紙4章15節)主は、試みられている私たちの苦しみを、ご自身の経験から分かち合うことのおできになる方であり、私たちに最も必要な助けと励ましが何であるかを知っておられる方なのです。「主は、ご自身が試みを受けて苦しまれたので、試みられている者たちを助けることがおできになるのです。」(へブル人への手紙2章18節)

私たちは、何とすばらしいお方を私たちの大祭司としていただいていることでしょう。御力において、同情心において、弱い私たちのために十分なお方は、主イエスのほかにはありません。「ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。」(へブル人への手紙4章16節)

サタンは、これからも私たちを試みて来るでしょう。しかし、その度に、偉大な大祭司に依り頼みましょう。そうすれば、弱い私たちに必要なあわれみと恵みとおりにかなった助けが必ず与えられ、最後まで大胆な信仰の告白を堅く保たせていただけるのです。

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