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生ける望み

「神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせて、生ける望みを持つようにしてくださいました。」 ペテロの手紙第一1章3節

人は、希望がなければ生きて行くことができません。なぜなら、この世界には多くの悩みと苦しみがあるからです。いじめ、病気、貧困、介護、競争社会など、数え上げればきりがないほどの苦しみの中で毎日を生きて行かなければならないのが現実です。そういった中で、ある人たちは苦しみばかりの人生に希望を見いだせず、残念ながら自ら命を絶っているのです。警察庁の発表によると、日本では、毎年三万人以上もの人が自殺をしています。

ですから、多くの人は「いつかは、幸せになれる。」と自分に言い聞かせて、希望を持とうとします。出世、円満な家庭、豊かな暮らし、マイホームなどを手に入れることを希望にして、今の辛い人生に耐えながら何とか踏ん張って生きているのです。

しかし、それらの希望は、実に貧弱な希望です。なぜなら、それらは死と共に消え失せてしまうものだからです。人間は、遅かれ早かれいつか必ず死を迎えます。そして、死を迎えたならば、家も財産も地位も名誉もすべて手放さなければなりません。死を前にした時に、あらゆる希望は失望に変わってしまいます。その上、人間は死んで終わりではなく、死後には神から罪に対するさばきを受けなければならないのです。そのさばきとは、永遠の火の池に投げ込まれるという恐ろしいさばきです。

では、人間には、人生にも死後にも絶望しかないのでしょうか。決してそうではありません。神は、私たちに「生ける望み」を与えてくださいます。神は、私たちを死後のさばきから救うために、ご自分の愛するひとり子イエス・キリストを十字架に架け、私たちの身代わりとしてさばいて下さいました。そして、死後三日目によみがえらせて下さいました。誰でもこの方を信じる者は、罪が赦されて、「もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない。」(ヨハネの黙示録21章4節)永遠の天に入る者とされるのです。そして、信じる者のために、朽ちず、汚れず、不滅の資産を天にたくわえていて下さるのです。何と素晴らしい望みでしょう。

実に、一世紀のクリスチャンたちは、大変な迫害の中にあって財産を奪われ、住まいを奪われても、生ける望みを持っていたので、「ことばに尽くすことのできない、栄に満ちた喜びにおどって」(ペテロの手紙第一1章8節)いました。それは、現在でも同じです。どうか、あなたもイエス・キリストを信じて「生ける望み」を持つ方となって下さい。

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