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死の備え

「それから人々にたとえを話された。「ある金持ちの畑が豊作であった。そこで彼は、心の中でこう言いながら考えた。『どうしよう。作物をたくわえておく場所がない。』そして言った。『こうしよう。あの倉を取りこわして、もっと大きいのを建て、穀物や財産はみなそこにしまっておこう。そして、自分のたましいにこう言おう。「たましいよ。これから先何年分のいっぱい物がためられた。さあ、安心して、食べて、飲んで、楽しめ。」』しかし神は彼に言われた。『愚か者。おまえのたましいは、今夜おまえから取り去られる。そうしたら、おまえが用意した物は、いったいだれのものになるのか。」 ルカの福音書12章16~20節

キリストは、愚かな金持ちのたとえを語られました。この金持ちは、豊かな作物をたくわえておくための大きな倉を建てようと計画しました。それは、これから先何年分もの穀物と財産をたくわえて、安心して暮らして行くためでした。ですから、一見するとこの金持ちは、将来に備えてしっかりと準備をする賢い人のように思えます。しかし、神は彼に「愚か者。」と言われたのです。それは、彼が来るべき死に備えていなかったからです。何とこの金持ちのたましいは、その夜の内に取り去られたのでした。

人間は、幸せになるために、受験、結婚、老後の生活など様々なことに一生懸命に備えようとします。しかし、それら以上に真っ先に備えなければならないことがあります。それは、死に対する備えです。なぜならば、死は、必ずすべての人間に平等に訪れるからです。そして、死はいつやって来るのか分からないからです。さらに、罪人が死を迎えたならば、死後に火の池に投げ込まれて永遠に苦しまなければならないと聖書が語っているからです。あなたが人生における様々な問題について完璧に備えておられたとしても、もし、今夜あなたからたましいが取り去られるとするならば、あなたは今夜、地獄の炎の中に入れられるのです。それでもあなたは、「私は幸せだった。」と本当に言うことができるでしょうか。人間にとって、まず地獄からの救いを手に入れることが何よりも大切なことなのです。

そこで、神ご自身が、私たちのために救いを備えてくださいました。神は、ご自分の愛するひとり子イエス・キリストを全人類の身代わりとして十字架につけてくださました。本来、私たちに下されるべき罪の刑罰を、容赦なくキリストの上にお下しになられたのです。そして、十字架で死なれ、葬られたキリストを死後三日目によみがえらせてくださり、キリストこそ唯一の救い主であることをあかししてくださいました。ですから、誰でもイエス・キリストを信じる者は、すべての罪が赦されて、永遠の天に入ることができるのです。どうか、いつ死を迎えても天に入ることができるように、キリストを信じて、死に備えてくださいますように。

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