ルツとオルパ
2016年6月30日
「ルツは言った。『あなたを捨て、あなたから別れて帰るように、私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です。』 ルツ記1:16
ルツ記1章には、ルツとオルパという二人の女性が登場します。この二人には、いくつかの共通点があります。まず主の集会に加わってはならないモアブ人(申命記23:3-6)であるということ、それからイスラエルからききんを逃れてやってきたエリメレク一家に嫁いだこと、そして夫に先立たれてしまったことです。モアブ人に生まれた彼女たちにとって、主の民であるイスラエルの男性と結婚することができたことは、幸いなことでした。本来、神の祝福から遠ざけられていた彼女たちが、結婚によってイスラエルに加えられ、神の祝福に与る特権を得たからです。ところが、その特権も夫の死によって失われようとしていました。